ケインの英雄的活躍がバイエルン・ミュンヘンのチャンピオンズリーグの夢を存続させ、トーマス・トゥヘルへのプレッシャーを軽減

ハリー・ケインのバイエル・レバークーゼン戦での２得点は、バイエルン・ミュンヘンが準々決勝進出を決めただけでなく、このイングランド人ストライカーにとって重要なマイルストーンとなった。ケインはゴール前での能力を際立たせ、ヨーロッパの大会で50ゴールを決めた初のイングランド人となった。

バイエルン・ミュンヘンに移籍して以来、ケインはセンセーショナルな調子を見せており、バイエルンの巨人でのデビューシーズンに33試合に出場し、33ゴールという驚異的な成績を収めた。個人的な成功にもかかわらず、ケインがトッテナム・ホットスパーを離れる主な目的はトロフィーを獲得することであった。しかし、バイエルン・ミュンヘンは現在、ブンデスリーガでシャビ・アロンソ監督率いる無敗のバイエル・レバークーゼンに勝ち点10差をつけられている。

トーマス・トゥヘル監督はレバークーゼンとのファーストレグで0-1で敗れ、今季限りで解任されると知らされたが、第2レグではケインのダブルゴールとトーマス・ミュラーの活躍でマウリツィオ・サッリ監督のチームをなんとか打ち破った。ヘッダ。この勝利により、2020年の優勝者であるバイエルン・ミュンヘンは準々決勝に進出し、2011-12シーズン以来初めてトロフィーのないシーズンを回避することを目指している。

試合の出遅れはあったものの、開始30分間でタッチ数が限られていたにもかかわらず、重要なゴールを決めたことでケインの影響力は明らかだった。

ファーストレグではPKを決めたラツィオのチーロ・インモービレがエリック・ダイアーをなんとか回避したが、37分にファーポストに明確なヘディングシュートを外した。その直後、トーマス・ミュラーがヘディングでボールをラファエル・ゲレイロに折り返すと、ゲレイロの擦り傷を負ったシュートがハリー・ケインの奮闘でゴールに決まり、ラツィオのゴールキーパー、イヴァン・プロヴェデルを破った。

このゴールはケインにとって重要な意味を持ち、 2019年の決勝に向かう途中のドルトムント戦でトッテナムに得点して以来、正確に5年ぶりのチャンピオンズリーグ決勝トーナメントでのゴールとなった。また、これは彼のヨーロッパ全大会での50ゴール目となった。前半アディショナルタイム、ゲレイロのクリアしたコーナーキックをマタイス・デ・リフトがボレーで弾き返すと、そこにいたミュラーが至近距離からヘディングシュートを決めた。

ミュラーにとって、これは2009年以降の直近16試合での11ゴールを含む、チャンピオンズリーグでの60ゴール目となった。66分、リロイ・サネのシュートがプロヴェデルにセーブされた後のリバウンドをケインが利用し、欧州通算51ゴール目、欧州大会では27ゴール目を記録した。チャンピオンズリーグ。欧州最高峰の大会でこれ以上のゴールを決めた唯一のイングランド人選手は、30ゴールを決めたウェイン・ルーニーだ。